株式会社スプライザ様のオフィスデザインを担当させていただきました。
弊社は、具体的に次のことを担当いたしました。
・不動産探し
・オフィスデザイン
・内装工事(壁造作工事、床工事)
・間仕切工事
・オフィス家具
・オリジナル家具デザイン、製作
・電気工事
今回は、オフィスデザインの事例として、ご依頼から完成までの簡単な流れとデザインしたオフィスのご紹介をさせていただきます。
ご依頼から完成まで
スプライザの代表である土井様とは、ベンチャーイベントでご一緒する機会がありましたが、会社の拡大に伴いオフィスの移転をリンクウィズ様に相談したところ、弊社を勧めていただきました。
今回のプロジェクトのテーマは、「リモートワーク時代の人を惹きつけるオフィス」です。スプライザ様は国内外から幅広く採用を行なっており、リモートワークで働く従業員が約半分ほど在籍しています。リモートワークだからこそ、集まる意味を作れるオフィスを目指しました。
2021年9月に初回のご相談をいただいてから、物件探し、レイアウト提案、施工まで行い、1月末に引っ越しを始めています。およそ、4ヶ月間でスピーディーに進められました。
事前アンケートで社員のニーズを確認する
オフィスデザインを始める前に、スプライザ様の社員の方々にアンケートを実施しました。
「週に何日オフィスにきたいですか?」という質問に対しては、想定以上に「オフィスに来たい」という声がありました。それならと、リモートワークで働く人たちが、オフィスに来たときに使えるデスクやスペースを配置して自由度のあるオフィスにすることに。
また、移転前のオフィスに対する一番の不満はトイレだとわかりました。
人によっては、会社のトイレを使わず近くのコンビニに行っているという人も。それが1人や2人ではなく、多数いたというのはアンケートをとって初めてわかったことでした。
そのほか、「仮眠スペースが欲しい」「ミーティングスペースが欲しい」といったニーズも参考にしながら、オフィスデザインに生かしています。
リモートワーク時代の人を惹きつけるオフィス
代表である土井さんと従業員のオフィスに対するニーズを弊社で取りまとめ、レイアウトやデザインに落とし込みました。
物件は、浜松駅からほど近い「3階建て+屋上」の物件。スタートアップならではの「従業員が急激に増えていくフェーズ」を見越して、すべてのフロアを作り込まず、今後もレイアウトの変更がしやすい拡張性のあるオフィスに設計しています。
一階は一人一人の固定のデスクを置いて、仕事に集中できるように450mmのデスクトップパネルで囲っています。弊社で揃えたものもありますが、デスクやチェアなど元々スプライザ様が持っていた既存家具を活用しながら、オフィスに馴染むようにデザインしました。
また一階の受付は、弊社のこだわりが詰まっています。既存のカウンターを生かしたレイアウトとデザインにしています。アーチ状のアイアンの棚で、壁面とカウンターをつなげることで、ワクワクする一体感を演出。
また、このフロアは天井が高いため、開放感はありますが、見方によっては殺風景とも言えます。棚を作ることで、空間の広さを生かしながら落ち着いて仕事ができる場所にしました。
スポーツテックのスタートアップらしい遊びの空間
2階には、土井様の長年の夢だったという卓球台を置きました。スポーツのスタートアップらしく、大型のテレビも置いて、試合を観戦したり、ミーティングに使ったりすることも可能です。
コミュニティスペースとして、チームで集まり交流を促したり、普段はリモートで時々出社する社員が仕事をするスペースとしても活用できます。またこのフロアには、ミーティングスペースや仮眠スペースも用意しています。
こちらは屋上の様子です。開放感のある屋上には、デスクを2つ置いています。青空の下でする打ち合わせは気持ちよく、新しい発想が出しやすくなる場所。スタートアップには欠かせない場所になりそうです。
業務時間外はビアガーデンにすることも考えているそうですよ。
このほか、駐車場にはバスケットゴールが設置してあるなど、スポーツのスタートアップらしいオフィスになったと思います。
プロジェクトを終えて
今後の会社の成長も見越して、3階は手をつけず余白を残しています。ゆくゆく会社が成長するにつれて、事務所になっていく予定です。会社の成長と共に、オフィスも成長していく姿が見られるのが、このオフィスのいいところ。
今回、スプライザの方々と一緒にオフィスや働き方について考えた結果、社員の方々が積極的にオフィスに来てくれるようになったという声をいただきました。
これから生まれてくる、会社とオフィスの新しい物語を楽しみにしています。
この度はご依頼いただき、誠にありがとうございました。