人と情報をアップデートするオフィスデザイン

リンクウィズ株式会社様

Industry:

ソフトウェア開発

Type:

移転

Office Concept

既存建物の特徴である中央階段を活かしたオフィスづくり。オフィスとものづくりを行き来する際にワーカー同士のコミュニケーションを促します。

浜松のベンチャー企業であるリンクウィズ株式会社様のオフィスデザインを行わせていただきました。

ご依頼の内容は、賃貸のオフィスデザインおよび、施工でした。

弊社が担当した部分は、

  • オフィスデザイン
  • 内装工事(LGS工事、塗装工事、造作工事、床工事)
  • オフィス家具
  • オリジナル家具デザイン、製作
  • 給排水工事
  • 通信工事
  • 電気・照明工事
  • サイン工事
  • 不動産仲介

などです。

今回は、オフィスデザインの事例として、ご依頼から完成までの簡単な流れとデザインしたオフィスのご紹介をさせていただきます。

リンクウィズ株式会社様 プロフィール
ロボットの「チョット使いにくい」を解決する、リンクウィズ株式会社。データとリアルなモノづくりの差に着目し産業用ロボットの知能化ソフトウェアの開発、提供をしている。
「インダストリー4.0」を体現するリーディングカンパニーとして評され2017年1月には産業革新機構(INCJ)、三井住友ベンチャーキャピタルから資金調達。2019年にパナソニック株式会社と共同事業開発契約を締結。

産業用ロボットを使う難しさ、そしてモノづくりの難しさをテクノロジーで解決し、より良いモノづくり環境で日本のモノづくりを今後も「Japan as No.1」へ。

リンクウィズ様ホームページ

ご依頼から完成まで

2017年ごろ、リンクウィズ様の浜松市高林にあるオフィスを弊社で施工いたしました。それから約2年ほどがたち、業務拡大のために新しいオフィスに移動したいと、場所探しから依頼をお受けました。

もともと高林のオフィスをデザイン、施工したこともあり、社風やデザインのイメージは理解していた上で、高林のコンセプトから変えたくない(インダストリアルなデザインとコミュニケーション重視のオフィス設計)というご要望がありました。

最初弊社がご提案したのが、高林のオフィスはそのままに、もう1つ物件を借りて、2つのオフィスを持つというもの。こだわりを持って作った高林のオフィスを完全に手放してしまうのはもったいないと感じたからです。

しかし、リンクウィズ様の考えは異なりました。あくまでも社員全員が同じ空間を共有できるようにしたいのだと。

現在は新型コロナの影響でリモートを迫られる中、良くも悪くも対面でのコミュニケーションの価値が上がっているように感じます。どれだけリモートワークが進んでも、会って話す価値は落ちることはないでしょう。

そんな時、ちょうどいい物件が見つかりました。もともとその建物について吹野様が知っており、オフィスとして使うイメージもスムーズに進みました。もともと素材がよかったので、それを生かしたデザインとしています。

リンクウィズらしさを表現した、インダストリアルな一階

移転先のオフィスは、二階建てで、一階はロボットスペース、二階はワークスペースとして活用しています。

一階は、インダストリアルな雰囲気で作りたいというオーダーがありました。ロボットと合うような雰囲気で、デザインして欲しいということでしたので、スチールを多めに使っています。

エントランスもインダストリーな雰囲気が出るように、木を使う量を減らして、スチールを使った直線的なデザインとしました。

建物の主役は「中央階段」。交流を生むスペースに

この建屋には、中央に大きな階段があります。

この階段を上がっていくときに、インダストリーな雰囲気から暖かい雰囲気になっていくような雰囲気にしたいという要望がありました。

また、コミュニケーションが生まれるように、社員が階段を上り下りするときにすれ違うようにしたいという要望もありました。

エントランスが、白と黒のインダストリーなイメージで、二階に差し掛かると、木を使った暖かいゾーンが見えてきます。二階はコミュニケーションスペースとしての場所であるため、一階と二階は雰囲気を変えています。

さらに上がっていくと、リラックススペースがあります。ここは、社員がリラックスして使えるスペース、コミュニケーションスペースとしての意味合いがあります。

キッチンは高林のオフィスと同じで、コミュニケーションスペースとしてマストとして依頼を受けました。

また、クライアントも気軽に使えるくらいの場所したいと要望がありました。クライアントはゲストではなく、仲間というリンクウィズ様ならではの考えがキッチンに表現されています。

オープン&クローズドなオフィススペース

階段の左右のスペースは事務スペースになっています。中央階段を仕切りと見立て、オープンでありながら事務スペースと共有部を明確にゾーン分けしています。そのため、自然なコミュニケーションが生まれる設計となっています。

リンクウィズ様では、社員が入社時に好きな椅子を選んでいいことになっています。使う人が、色や椅子のメーカーを自由に決められるのです。

オフィス全体のデザインが統一されているので、椅子の遊びがいいアクセントになっています。自分の選んだもので仕事ができるという喜びを感じられるのも、面白い取り組みだと思います。

もう1つ、リンクウィズ様の取り組みで感心してたのは、各自の好きな絵を、掲示できるところです。好きな本を置ける会社はあるかもしれませんが、絵を飾っていい会社はなかなかありません。ここから、リンクウィズ様が、個人や違いを大事にするメッセージが伝わっていきます。

設計コンセプトを表現したミーティングスペース

ミーティングスペースの囲いは、最近建築デザインで使われる「木毛セメント板」を使っています。木材を細長く削り出したものが原料で、その重なり方がデザイン的に人気があります。

強くて軽くて燃えにくいため、壁や天井の下地材として使われているのですが、提案して採用が決まりました。

打ち合わせの机は、ホワイトボードになっていて自由な発想の手助けになっています。

インダストリアルでも、温かみのある木毛セメント板が今回のオフィスコンセプトにはまり、空間としての完成度をあげています。

プロジェクトを終えて

人が増えたことで、前とは違ったコミュニケーションのとり方が必要になってきている感じがしました。高林のオフィスはオンとオフを考えて設計すればよかったのですが、今回は人が増えてきたことで交流をどう作るかがテーマでした。

階段を中心として、コミュニケーションスペースや打ち合わせスペースを配置することで、人の交流が自ずと生まれるようにしました。

人の流れを感じられ、偶発的なコミュニケーションが生まれる。活気を感じられるオフィスになっていると思っています。一方、社員はオープンな場所にいますが、自分の空間は確保されているので仕事にも集中できます。

弊社はこのように普通のオフィスではなく、会社や人にフォーカスした世界に一つだけのオフィス作りを得意としています。気軽にご相談くださいませ。

リンクウィズ株式会社様

ロボットの「チョット使いにくい」を解決する、リンクウィズ株式会社。データとリアルなモノづくりの差に着目し産業用ロボットの知能化ソフトウェアの開発、提供をしている。
「インダストリー4.0」を体現するリーディングカンパニーとして評され2017年1月には産業革新機構(INCJ)、三井住友ベンチャーキャピタルから資金調達。2019年にパナソニック株式会社と共同事業開発契約を締結。
産業用ロボットを使う難しさ、そしてモノづくりの難しさをテクノロジーで解決し、より良いモノづくり環境で日本のモノづくりを今後も「Japan as No.1」へ。

従業員数
40人
平米
800㎡
所在地
浜松市
ホームページ
https://linkwiz.co.jp/