新日本特機株式会社様のオフィスデザインを行わせていただきました。
ご依頼の内容は、オフィスデザインおよび、施工。弊社が担当した部分は、
- オフィスデザイン
- 内装工事(LGS工事、塗装工事、造作工事、壁クロス工事、床工事)
- オフィス家具
- オリジナル家具デザイン、製作
- サイン工事
などです。
今回は、オフィスデザインの事例として、ご依頼から完成までの簡単な流れとデザインしたオフィスのご紹介をさせていただきます。
新日本特機株式会社様 プロフィール
安全で快適な車社会に貢献する!この企業理念のもと自動車・オートバイの試験機を製作しています。
自動車には欠かせない「安全性」・「機能性」・「快適性」を計測する「試験機」をお客様と一緒に開発・製造してきた結果、100名弱の中小企業の当社が国内全ての自動車メーカーと取引できるまでに成長し、2020年の今年、設立50周年を迎えました!
自動車業界はこれからハイブリッド・電気自動車へシフトしていくと言われています。その中で新日本特機は、「組織・技術・人財」の強化を掲げて工場拡張、情報共有、開発環境の整備、教育設備・福利厚生の充実を図ることで変化に対応できる体制づくりを若い世代が主体となって行っています。
ご依頼から完成まで
高林のリンクウィズ様旧社屋を見ていただいき、オフィスデザインのご依頼をいただきました。
今回のオフィスリニューアルは会社設立50年の節目にあたり、
今までの歴史、これからの革新性を表現できるようなオフィス、
社員が誇らしく思えるオフィス、
ユーザーからの信頼に足るオフィス、
をカタチにするため今回のプロジェクトを計画、実行しました。
過去記事
明るく洗練された、企業イメージを連想させるエントランス
1Fエントランス
まずは、エントランスのご紹介です。企業の受付にあたるこの空間には、コーポレートカラーをアクセントカラー(青)として使用。床材を、床と壁で統一したことで、空間の一体感を上げています。
シンプルな見た目ですが、インスピレーションを得られるデザインに仕上げました。
また、屋外は弊社工事ではありませんでしたが、他業者様と協力して屋外から繋がりのある統一感を実現しました。
3Fエントランス
1Fと3Fのエントランスでは、複数の同じアイテムを使っています。
例えば、写真手前の床材、サインがついている壁の仕上げ材、壁のブルーのアクセントクロス。
共通のアイテムを使うことで、1Fから3Fへの空間の繋がりを表現しました。
以前は、仕事場(執務スペース)とエントランスが同じ空間だったのですが、LGSの壁をたて、執務スペースのセキュリティ面と快適性を上げています。
※LGSとは、ライト・スティール・ゲージ=軽量鉄骨造の事で、マンションリフォームで使われる壁や天井の下地材のこと。
空間を仕切り、リニューアル範囲を明確に区切ると、デザイン面とコスト面で大きな効果を得られます。
統一感を持ちながら個性を演出する会議室・応接室
●第三会議室
壁のアクセントカラーと壁、床のバランスを大事にデザインしました。
床は、Pタイルのデザイン貼りです。
Pタイルはオールドスタイルなアイテムですが、デザイン貼りすることによってモダンな雰囲気に施工できます。
●第一会議室
●第二会議室
第一、第二会議室は床にアクセントカラーを使いました。
素材もデニム風Pタイルを使用しました。(タジマ デニムフロア)
壁のアクセントカラーは同じ種類の色違いを配置し、統一感とコントラストを演出しています。
●応接会議室
こちらの部屋はもともと、応接椅子とローテーブルの応接室でしたが、今回大型テーブルとデザインチェアへ変更しました。
応接としての使い方しかできなかった部屋が会議でも使えるようになり、利用頻度が上がりました。
内装としては、他の会議室と違い、応接でも使えるような重厚感も持たせています。
具体的には、タイルカーペット貼りやアクセントカラーの選定、家具のグレードや配色です。
使い勝手と新たな取り組みを融合した仕事場(執務スペース)
今回、仕事場(執務スペース)の写真は一部しかありませんが、什器(日常生活用の器具)のリニューアルを行いました。
今回、新たな試みとして、可能な部署はフリーアドレス席を用意しました。もちろん、固定席のみの部署もありますが、業務内容によっては、フリーアドレス席で十分な部署もあります。
フリーアドレス席を設けることで無駄なスペースがなくなり、その分コミュニケーションエリアを新たに設けました。
●コミュニケーションエリア
このコミュニケーションエリアのみ、床材を木目ルースレイタイルとしています。
また、元々あった図面ケースに、側板・天板をまわして取り付け、ハイテーブルとしても活用できるようにしました。
図面を広げ、打合せをしたり、図面を見に来たりすることで、自然とコミュニケーションエリアに人が集まる仕掛けにしました。
既存の什器(じゅうき)を、新しいレイアウトに上手く活用できるいい例です。
プロジェクトを終えて
歴史のある企業にとって、新しいことへの挑戦やリニューアルには、今までの事業へ対する尊敬が必要です。
全てを新しくするという経営判断も必要な場合もありますが、今回のオフィスリノベーションは歴史も大事にしつつ、新たなことを表現することが、オフィスデザインへのご要望でした。
輸送機器が大きく変化する時代、新たな考え、人材、パートナーを迎え入れることにふさわしいオフィスができ上がったと思います。
弊社は、経営のチカラになるためのオフィスづくりも得意分野としています。
自社にとって、どんなオフィスが経営のためになるかなど、気軽にご相談くださいませ。